6日香港株=方向感に乏しいか、米雇用統計の発表控え様子見

 6日の香港市場は方向感に乏しい相場か。11月の米雇用統計の発表を香港時間きょう夜に控え、内容を見極めたいとの雰囲気が強いと予想する。中国と米国の通商問題などを巡る対立の深刻化も引き続きリスクとして意識されるだろう。一方、人民元の対米ドル相場が下落するなかで資金流出懸念が和らぎそうだ。米連邦準備理事会(FRB)が12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを決めるとの観測から米長期金利に下押し圧力がかかっている。

 5日のNY債券市場で長期金利の指標となる米10年物国債利回りは前日比0.01%低い4.17%で終えた。半面、NY株式市場ではハイテク株が売られた。香港市場でも半導体関連に売りが出て相場を押し下げる展開があり得る。

 5日のNY株式相場はダウ平均が反落し、ハイテク株比率が高いナスダック総合が5営業日ぶりに反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は英金融大手のHSBC(00005)、電気自動車メーカーの理想汽車(02015)が香港終値を上回った半面、香港地場株のホンコン・チャイナガス(00003)と長江実業集団(01113)、保険株のAIAグループ(01299)が下回って引けた。
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