NYマーケットダイジェスト・6日 株高安まちまち・ドル乱高下(2)

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続落。11月米雇用統計は「12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを見送るほどの内容ではなかった」との見方から買いが先行した。ただ、一巡後は週末を前に主力株の一角に利益確定売りが出たため下げに転じた。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指は反発した。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数とともに連日で史上最高値を更新した。

・米国債券相場で長期ゾーンは3日続伸。11月米雇用統計の内容が利下げを見送るほどの強い内容ではなかったとの見方から債券買いが進行。利回りは一時4.12%台まで低下した。12月米ミシガン大学消費者態度指数・速報値の良好な内容を受けて伸び悩んだが、下値は限られた。

・原油先物相場は3日続落。前日の石油輸出国機構(OPEC)プラス会合では減産の延長が決定されたものの、需給の歪みを解消するには不十分との見方が優勢だった。時間外から売りが強まり、NY勢の本格参入後もそのまま下値を試した。67ドル割れで下落は一服したが戻り幅は限られた。

・金先物相場は反発。時間外で下値を広げるも一巡後は持ち直し、11月米雇用統計の発表を迎えた。非農業部門雇用者数が予想より増加したことで売られたが、レンジ下限の拡大とはならず。米・中長期金利が低下すると金利が付かない金に買いが入り、その後にドルが対ユーロで強含んだ場面でもドル建て金の下押しは限られた。


(越後)
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