9日香港株=上値重いか、利益確定売りが重荷

 9日の香港市場は上値の重い展開か。ハンセン指数は前週末に終値ベースで11月11日以来およそ4週間ぶりの高値を付けただけに、利益確定売りが出て指数を押し下げそうだ。中国景気の先行き不安がくすぶるなか、きょう午前発表の物価統計やあす発表の貿易統計の結果を見極めたいとのムードが広がる可能性がある。

 もっとも、前週末の米ハイテク株高を好感する買いが相場を下支えするだろう。6日発表の米11月雇用統計を受け、米連邦準備理事会(FRB)が12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを続けるとの見通しが強まった。

 6日のNY株式相場は高安まちまち。ダウ平均が下落したものの、ハイテク株主体のナスダック総合は上昇して終え、最高値を更新した。強すぎず、弱すぎない米雇用統計を受けてCMEのフェドウォッチ・ツールの12月FOMCでの0.25%の利下げ確率は前日の71%から85%に上昇した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、金融株のAIAグループ(01299)、HSBC(00005)、中国建設銀行(00939)、大型ネット株の美団(03690)、テンセント(00700)、アリババ集団(09988)がそろって香港終値を下回って引けた。
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