16日香港株=方向感に乏しいか、米FOMC控え様子見

 週明け16日の香港市場は方向感に乏しい展開か。米連邦準備理事会(FRB)が17-18日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)で3会合連続の利下げを決めるとの観測が市場で強まっている。ただ、25年の利下げペースを巡っては不透明感が広がっており、FOMC後のパウエルFRB議長の記者会見での発言を確認したい投資家は積極的な売買を手控えるだろう。

 また、中国人民銀行(中央銀行)が13日大引け後に発表した11月の金融統計が市場予想より弱い内容だったことで、中国景気懸念が改めて意識されそうだ。きょう午前に中国国家統計局が発表する11月の小売売上高などの主要経済指標が注目の材料となる。

 13日のNY株式相場はダウ平均が7営業日続落。米長期金利の指標となる米10年債利回りが11月22日以来となる4.40%台に上昇したことで幅広い銘柄が下落した。一方、ハイテク株主体のナスダック総合は小幅に反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)と中国4大国有銀行の中国建設銀行(00939)が香港終値を下回った半面、英金融大手のHSBC(00005)、中国不動産開発の華潤置地(01109)が上回って終えた。


(小針)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。