17日香港株=もみ合いか、米FOMC結果を前に様子見

 17日の香港市場はもみ合う展開か。米連邦準備理事会(FRB)が17-18日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたい投資家は様子見姿勢を強める可能性がある。FOMCでは0.25%の利下げがほぼ確実視されているが、2025年の利下げ見通しを巡り、FOMCメンバーのFF金利見通し(ドット・プロット)が注目される。市場では2025年に3回、または4回の利下げを予想している。

 中国の景気懸念も引き続き重荷になりそうだ。前週末に発表された中国の11月の金融統計が市場予想より弱い内容となったことに加え、16日に発表された11月の小売売上高が市場予想を大幅に下回った。一方、経済の先行き不安が改めて意識されるなか、中国当局による金融緩和や財政支援への期待が根強く、下値を支えるだろう。

 16日のNY市場で主要指数はまちまち。ダウ平均が110.58米ドル安と8営業日続落して終了し、2018年以来の長期続落を記録した。半面、テスラ、アルファベット、アマゾンなどのハイテク株が買われ、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は3営業日ぶりに最高値を更新した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、国際金融株のHSBC(00005)が香港終値を上回った半面、中国大型ネット株の美団(03690)、テンセント(00700)、アリババ集団(09988)が下回って引けた。

(小針)
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