ニューヨーク外国為替市場概況・16日 ドル円、6日続伸

 16日のニューヨーク外国為替市場でドル円は6日続伸。終値は154.15円と前営業日NY終値(153.65円)と比べて50銭程度のドル高水準だった。18-19日の日銀金融政策決定会合を前に、「日銀は追加利上げを見送る」との観測が高まる中、円売り・ドル買いが出やすい地合いとなった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.4106%前後と11月22日以来の高水準を付けたことも相場の支援材料となり、一時154.48円と11月26日以来の高値を更新した。
 本日発表の12月の米ニューヨーク連銀製造業景気指数や米製造業PMI速報値は予想を下回った一方、米サービス部門PMI速報値は予想を上回り、3年2カ月ぶりの高水準を記録。米金利の上昇とともにドル買いを誘った面があった。

 ユーロドルは小幅ながら続伸。終値は1.0512ドルと前営業日NY終値(1.0501ドル)と比べて0.0011ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利の上昇を受けてユーロ売り・ドル買いが先行。24時前に一時1.0475ドルと日通し安値を更新した。
 ただ、前週末の安値1.0453ドルが目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。4時過ぎには1.0522ドル付近まで持ち直した。もっとも、日本時間夕刻に付けた日通し高値1.0524ドルを上抜けることは出来なかった。
 なお、独連邦議会ではこの日、ショルツ首相の「不信任」が決まり、大統領が近く連邦議会を解散して、来年2月23日に議会選挙が行われることが決まったが、事前に想定されていた内容だったことから相場の反応は限られた。

 ユーロ円は続伸。終値は162.03円と前営業日NY終値(161.37円)と比べて66銭程度のユーロ高水準。日銀の早期利上げ観測が後退する中、円売り・ユーロ買いが優勢となった。1時前には一時162.21円と11月22日以来の高値を付けた。その後の下押しも161.90円付近にとどまった。

本日の参考レンジ
ドル円:153.33円 - 154.48円
ユーロドル:1.0475ドル - 1.0524ドル
ユーロ円:160.68円 - 162.21円


(中村)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。