東京外国為替市場概況・10時 ドル円、上げ幅拡大

 20日の東京外国為替市場でドル円は上げ幅を拡大した。10時時点では157.74円とニューヨーク市場の終値(157.44円)と比べて30銭程度のドル高水準だった。日銀の早期利上げ期待後退を背景にドル買い・円売りが強まると、昨日高値157.81円を上抜いて157.93円まで上昇。買い一巡後は下押すも、本日は5・10日(ゴトー日)ということもあり、東京仲値の値決めにかけては円売り需要が高まったことで下げ幅は限られた。
 なお、11月全国消費者物価指数(CPI)はコア・前年比が予想を上回る伸びとなったが、反応は限定的だった。また、加藤財務相からは「為替動向は、一方的で急激な動きみられる」との発言が伝えられている。

 ユーロ円は伸び悩み。10時時点では163.49円とニューヨーク市場の終値(163.14円)と比べて35銭程度のユーロ高水準だった。ドル円の上昇に連れて9時過ぎに163.66円まで値を上げるも、前日高値163.80円が目先の抵抗として意識されると伸び悩んだ。

 ユーロドルは小動き。10時時点では1.0365ドルとニューヨーク市場の終値(1.0363ドル)と比べて0.0002ドル程度のユーロ高水準だった。円主体の動きの中、1.0360ドル台で動意の薄い展開となった。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:157.39円 - 157.93円
ユーロドル:1.0361ドル - 1.0369ドル
ユーロ円:163.12円 - 163.66円


(川畑)
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