ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、5カ月ぶり高値

 19日のニューヨーク外国為替市場でドル円はしっかり。24時時点では157.17円と22時時点(156.92円)と比べて25銭程度のドル高水準だった。7-9月期米国内総生産(GDP)確定値や個人消費、コアPCEが予想を上回り、前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い内容だったことが分かると、米長期金利の上昇とともにドル買いが先行。24時前に一時157.35円と7月22日以来約5カ月ぶりの高値を付けた。
 日銀は利上げに慎重との見方が広がる一方、米連邦準備理事会(FRB)による利下げペースは鈍るとの見方が強まっており、日米金利差拡大を見込んだ円売り・ドル買いも出やすかった。
 なお、米長期金利の指標となる米10年債利回りは一時4.5682%前後と5月31日以来の高水準を付けた。

 ユーロドルはもみ合い。24時時点では1.0396ドルと22時時点(1.0393ドル)と比べて0.0003ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出た半面、ユーロ円などの上昇につれたユーロ買い・ドル売りが入ったため、相場は方向感が出なかった。

 ユーロ円は24時時点では163.40円と22時時点(163.10円)と比べて30銭程度のユーロ高水準。日銀が利上げに慎重との見方から円売り・ユーロ買いが出やすい中、24時前に一時163.64円付近まで上昇し、日本時間夕刻に付けた日通し高値163.67円に近づいた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:154.44円 - 157.35円
ユーロドル:1.0348ドル - 1.0422ドル
ユーロ円:159.86円 - 163.67円


(中村)
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