ニューヨーク外国為替市場概況・17日 ドル円、7日ぶり反落

 17日のニューヨーク外国為替市場でドル円は7営業日ぶりに反落。終値は153.46円と前営業日NY終値(154.15円)と比べて69銭程度のドル安水準だった。11月米小売売上高で自動車を除く数値が予想を下回ったことが分かると全般ドル売りが先行。11月米鉱工業生産が予想より弱い内容となったこともドル売りを促した。一時は4.4383%前後と11月18日以来の高水準を付けた米10年債利回りが低下に転じると、前日の安値153.33円を下抜けて一時153.16円まで下げ足を速めた。明日18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)や19日の日銀金融政策決定会合の結果公表を前に、ポジション調整目的の売りも出やすかった。
 なお、市場では米連邦準備理事会(FRB)による0.25%の追加利下げはほぼ織り込み済みだが、経済・金利見通しやパウエルFRB議長の定例記者会見から今後の利下げペースに関する手掛かりを得たいとの思惑が台頭している。

 ユーロドルは3日ぶりに反落。終値は1.0491ドルと前営業日NY終値(1.0512ドル)と比べて0.0021ドル程度のユーロ安水準だった。欧州時間発表の12月独Ifo企業景況感指数が予想を下回ったことを受けて、19時30分前に一時1.0479ドルと日通し安値を付けたものの、NY市場に入ると下げ渋った。前日の安値1.0475ドルがサポートとして意識されたほか、米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入り、2時過ぎには1.0516ドル付近まで持ち直す場面があった。

 ユーロ円も3日ぶりに反落。終値は161.00円と前営業日NY終値(162.03円)と比べて1円03銭程度のユーロ安水準。東京市場では一時162.48円と11月22日以来の高値を付けたものの、海外市場に入ると一転下落した。ドル円の下落につれた売りが出たほか、米国株安に伴うリスク回避の円買いが入り一時160.78円と日通し安値を更新した。

本日の参考レンジ
ドル円:153.16円 - 154.35円
ユーロドル:1.0479ドル - 1.0534ドル
ユーロ円:160.78円 - 162.48円

(中村)
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