NYマーケットダイジェスト・20日 株高・金利低下・ドル安
(20日終値)
ドル・円相場:1ドル=156.31円(前営業日比▲1.13円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.12円(▲0.02円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0430ドル(△0.0067ドル)
ダウ工業株30種平均:42840.26ドル(△498.02ドル)
ナスダック総合株価指数:19572.60(△199.83)
10年物米国債利回り:4.52%(▲0.04%)
WTI原油先物2月限:1バレル=69.46ドル(△0.08ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2645.1ドル(△37.0ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
11月米個人所得
(前月比) 0.3% 0.7%・改
11月米個人消費支出(PCE)
(前月比) 0.4% 0.3%・改
11月PCEデフレーター
(前年比) 2.4% 2.3%
11月PCEコアデフレーター
(前月比) 0.1% 0.3%
(前年比) 2.8% 2.8%
12月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)
74.0 74.0
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに反落。アジア市場では一時157.93円と7月17日以来約5カ月ぶりの高値を付けたものの、そのあとは週末を控えたポジション調整目的の売りが目立った。日本の政府高官から足もとの円安をけん制する発言が相次いだことで、市場では「政府・日銀による為替介入への警戒感が高まった」との声も聞かれた。
NY市場では米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を判断するうえで重視している11月米個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)で、変動が激しい食品とエネルギーを除くコア・デフレーターが予想を下回り、米長期金利が低下。全般ドル売りが優勢となり、3時前に一時155.96円と日通し安値を更新した。
なお、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁は「今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ決定はきわどい判断だった」「一段の政策調整には慎重さが必要とのパウエルFRB議長の意見に同意する」と述べたほか、「来年の利下げは2回より少なくなる可能性がある」と指摘した。このほか、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁は「FRBは追加利下げを実施すると想定しているものの、見通しを巡りかなりの不確実性が存在するため、今後の決定はデータ次第」との考えを示した。
・ユーロドルは続伸。米物価指標の下振れを受けて、米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.48%台まで低下すると全般ドル売りが活発化。前日の高値1.0422ドルを上抜けて一時1.0448ドルまで値を上げた。
主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時107.59まで低下した。
・ユーロ円はほぼ横ばい。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかった。NY市場に限れば162円台半ばから後半でのもみ合いに終始した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸。米物価指標が予想を下回ると、米利下げペースが鈍化するとの過度な懸念が後退し、主力株中心に買いが集まった。指数は一時870ドル超上昇する場面があった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4日ぶりに反発した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反発。米物価指標が予想を下回ると、米利下げペースが鈍化するとの過度な懸念が後退し、買いが優勢となった。市場では「足もとで相場下落が続いたあとだけに、週末を控えたポジション調整目的の買いが入った」との声も聞かれた。
・原油先物相場は小幅に反発。米インフレ指標が予想を下回り、米金利が低下。金利上昇が経済を圧迫してエネルギー需要が弱まるとの懸念が足もとで重しとなっていたが、その不安はいったん弱まった格好。強い押し上げ効果は感じられなかったが、昨日来の下落幅を取り戻した。
・金先物相場は7日ぶりに大幅反発。予想を下回る米物価指標を受けて米金利が低下。金利が付かない資産である金の相対的な投資妙味改善が下支えとなった。ドル安によるドル建て金相場の割安感も買い要因となった。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=156.31円(前営業日比▲1.13円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.12円(▲0.02円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0430ドル(△0.0067ドル)
ダウ工業株30種平均:42840.26ドル(△498.02ドル)
ナスダック総合株価指数:19572.60(△199.83)
10年物米国債利回り:4.52%(▲0.04%)
WTI原油先物2月限:1バレル=69.46ドル(△0.08ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2645.1ドル(△37.0ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
11月米個人所得
(前月比) 0.3% 0.7%・改
11月米個人消費支出(PCE)
(前月比) 0.4% 0.3%・改
11月PCEデフレーター
(前年比) 2.4% 2.3%
11月PCEコアデフレーター
(前月比) 0.1% 0.3%
(前年比) 2.8% 2.8%
12月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)
74.0 74.0
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに反落。アジア市場では一時157.93円と7月17日以来約5カ月ぶりの高値を付けたものの、そのあとは週末を控えたポジション調整目的の売りが目立った。日本の政府高官から足もとの円安をけん制する発言が相次いだことで、市場では「政府・日銀による為替介入への警戒感が高まった」との声も聞かれた。
NY市場では米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を判断するうえで重視している11月米個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)で、変動が激しい食品とエネルギーを除くコア・デフレーターが予想を下回り、米長期金利が低下。全般ドル売りが優勢となり、3時前に一時155.96円と日通し安値を更新した。
なお、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁は「今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ決定はきわどい判断だった」「一段の政策調整には慎重さが必要とのパウエルFRB議長の意見に同意する」と述べたほか、「来年の利下げは2回より少なくなる可能性がある」と指摘した。このほか、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁は「FRBは追加利下げを実施すると想定しているものの、見通しを巡りかなりの不確実性が存在するため、今後の決定はデータ次第」との考えを示した。
・ユーロドルは続伸。米物価指標の下振れを受けて、米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.48%台まで低下すると全般ドル売りが活発化。前日の高値1.0422ドルを上抜けて一時1.0448ドルまで値を上げた。
主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時107.59まで低下した。
・ユーロ円はほぼ横ばい。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかった。NY市場に限れば162円台半ばから後半でのもみ合いに終始した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸。米物価指標が予想を下回ると、米利下げペースが鈍化するとの過度な懸念が後退し、主力株中心に買いが集まった。指数は一時870ドル超上昇する場面があった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4日ぶりに反発した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反発。米物価指標が予想を下回ると、米利下げペースが鈍化するとの過度な懸念が後退し、買いが優勢となった。市場では「足もとで相場下落が続いたあとだけに、週末を控えたポジション調整目的の買いが入った」との声も聞かれた。
・原油先物相場は小幅に反発。米インフレ指標が予想を下回り、米金利が低下。金利上昇が経済を圧迫してエネルギー需要が弱まるとの懸念が足もとで重しとなっていたが、その不安はいったん弱まった格好。強い押し上げ効果は感じられなかったが、昨日来の下落幅を取り戻した。
・金先物相場は7日ぶりに大幅反発。予想を下回る米物価指標を受けて米金利が低下。金利が付かない資産である金の相対的な投資妙味改善が下支えとなった。ドル安によるドル建て金相場の割安感も買い要因となった。
(中村)