ニューヨーク外国為替市場概況・23日 ドル円、反発

 23日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反発。終値は157.17円と前営業日NY終値(156.31円)と比べて86銭程度のドル高水準だった。米利下げペースが鈍化するとの観測を背景に米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.59%台まで上昇すると円売り・ドル買いが出た。0時30分前に一時157.27円と日通し高値を更新した。
 ただ、買い一巡後は次第に値動きが鈍り、157円台前半でのもみ合いに転じた。クリスマスの連休を前に市場参加者が減少する中、相場は大きな方向感が出なかった。
 なお、この日発表の11月米耐久財受注額や12月米消費者信頼感指数、11月米新築住宅販売件数は予想より弱い内容となったものの、相場の反応は限られた。

 ユーロドルは3営業日ぶりに反落。終値は1.0405ドルと前営業日NY終値(1.0430ドル)と比べて0.0025ドル程度のユーロ安水準だった。米長期金利の上昇などを手掛かりにユーロ売り・ドル買いが先行すると一時1.0384ドルと日通し安値を付けたものの、前週末の安値1.0343ドルが目先サポートとして意識されると1.0418ドル付近まで下げ渋った。
 もっとも、クリスマスの連休を前に市場参加者が減っているとあって、一定の範囲内での推移にとどまった。

 ユーロ円は上昇。終値は163.53円と前営業日NY終値(163.12円)と比べて41銭程度のユーロ高水準。20時前に一時162.85円付近まで値を下げたものの、週明け早朝取引で付けた日通し安値162.77円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。3時30分前には一時163.62円と日通し高値を更新した。

本日の参考レンジ
ドル円:156.14円 - 157.27円
ユーロドル:1.0384ドル - 1.0446ドル
ユーロ円:162.77円 - 163.62円

(中村)
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