東京外国為替市場概況・12時 ドル円 伸び悩み

 27日の東京外国為替市場でドル円は伸び悩み。12時時点では157.60円とニューヨーク市場の終値(157.99円)と比べて39銭程度のドル安水準だった。仲値を終えると持ち高調整の売りに押され、157円後半で上値を切り下げた。その後、加藤財務相の発言「為替動向を憂慮しており、行き過ぎた動きには適切対応」など円安をけん制する内容が伝わると、徐々にドル売り円買いが進んだ。一時157.51円まで下値を広げている。

 ユーロ円は上値が重い。12時時点では164.11円とニューヨーク市場の終値(164.65円)と比べて54銭程度のユーロ安水準だった。10時前につけた164.66円をここまでの上値に、仲値後は164.30円台まで緩んだ。加藤財務相の「為替動向を憂慮する」発言を受けて更に緩み始め、12時前には164.04円まで下落した。日経平均は506円高で4万円台に乗せて前引けしたものの、クロス円全般に反応は鈍かった。

 ユーロドルはじり安。12時時点では1.0409ドルとニューヨーク市場の終値(1.0422ドル)と比べて0.0013ドル程度のユーロ安水準だった。昨日高値1.0430ドルから日足一目均衡表・転換線1.0439ドルが抵抗帯として意識され、朝方から伸び悩む展開に。ユーロ円の下落にも引きずられて、1.0408ドルまで弱含んだ。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:157.51円 - 157.99円
ユーロドル:1.0408ドル - 1.0424ドル
ユーロ円:164.04円 - 164.66円


(小針)
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