NY株見通しー今週はサンタクロース・ラリー後半戦に期待

 今週のNY市場はサンタクロース・ラリーに期待。先週はダウ平均が0.35%高と4週ぶりに反発し、S&P500は0.67%高と3週ぶりに反発。ナスダック総合も0.76%高と反発した。ただ、週末金曜日はテスラ、エヌビディア、アップルなどに利益確定売りが強まり、マグニフィセント・セブンが軒並み安となった。12月月初来ではダウ平均が4.27%安、S&P500が1.02%安となった一方、ナスダック総合は2.62%高と2カ月続伸ペースとなった。年初来ではダウ平均が14.07%高、S&P500が25.18%高、ナスダック総合が31.38%高となり、2年連続での大幅高ペースとなった。

 今週は水曜日がニューイヤーズ・デーの祝日で4日間の取引となるが、年末年始の株高アノマリーを背景に堅調相場が期待される。例年、年内最終5営業日と新年の2営業日はサンタクロース・ラリーと呼ばれ上昇期待が強いが、今年はサンタクロース・ラリー前半の3営業日でダウ平均が0.77%安、S&P500が0.05%安、ナスダック総合が0.22%安とそろって下落した。サンタクロース・ラリー後半の今週の4営業日での上昇が期待されるが、週末にマグニフィセント・セブンに利益確定売りが強まったことや、S&P500の予想株価収益率(PER)が22倍に上昇し、バリュエーション面での割高感が意識されることが上値の重しとなりそうだ。

 今週の経済指標は12月ISM製造業購買担当者景気指数(PMI)、新規失業保険申請件数のほか、11月中古住宅販売仮契約指数、10月月次住宅価格、10月S&Pケースシラー住宅価格指数、11月建設支出など住宅関連指標の発表が多い。

 今晩の米経済指標・イベントは12月シカゴ地区購買部協会景気指数、11月中古住宅販売仮契約指数など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:12月30日、14:00)

(小針)
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