欧州外国為替市場概況・20時 ドル円、持ち直す

 2日の欧州外国為替市場でドル円は持ち直した。20時時点では157.13円と17時時点(156.68円)と比べて45銭程度のドル高水準だった。軟調な中国・香港株を背景としたリスク回避の動きは一服。時間外の米株先物の強含みも支えに下値を切り上げる展開となった。ドルが対欧州通貨で買われた影響も受けて、157.10円台まで回復した。

 ユーロドルは軟調。20時時点では1.0316ドルと17時時点(1.0363ドル)と比べて0.0047ドル程度のユーロ安水準だった。米10年債利回りの低下を受けた上昇も1.0370ドル付近までと限定的。独・仏やユーロ圏の12月製造業PMI・改定値は予想に沿った結果だったが、低調さは再確認された。欧州序盤から弱い動きが続いたポンドドルにもつれ安となり、昨年11月22日につけた1.0335ドルを割り込むと、1.0314ドルまで下げ足を速めた。
 ロンドン勢の参入後から売りが優勢だったポンドドルは、12月英製造業PMI・改定値の下振れも重しとなり、1.2445ドルまで売り込まれた。

 ユーロ円は上値が重い。20時時点では162.11円と17時時点(162.38円)と比べて27銭程度のユーロ安水準だった。香港株が軟調なまま大引けしたことを眺め、17時30分前に161.97円まで下げ幅を拡大した。ドル円の反発につれて持ち直すも、162.60円近辺で頭を抑えられた。ユーロドルが急ピッチで下げ幅を広げると、再び162.10円割れまで弱含んだ。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:156.44円 - 157.78円
ユーロドル:1.0314ドル - 1.0375ドル
ユーロ円:161.97円 - 163.32円


(小針)
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