ニューヨーク外国為替市場概況・7日 ユーロドル、3日ぶり反落

 7日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは3営業日ぶりに反落。終値は1.0340ドルと前営業日NY終値(1.0390ドル)と比べて0.0050ドル程度のユーロ安水準だった。12月米ISM非製造業景況指数が54.1と予想の53.3を上回ったほか、11月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数が809.8万件と予想の770.0万件よりも強い内容だったことが分かると、米長期金利の指標となる米10年債利回りが一時4.6972%前後と昨年4月26日以来の高水準を記録。米長期金利の上昇とともに全般ドル買いが活発化し、取引終了間際に一時1.0340ドルと日通し安値を更新した。

 ドル円は続伸。終値は158.05円と前営業日NY終値(157.62円)と比べて43銭程度のドル高水準だった。日本時間夕刻に一時157.38円と本日安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。この日発表の米経済指標が良好だったことが伝わると、米長期金利の上昇とともに全般ドル買いが優勢となり、24時過ぎに一時158.42円とアジア時間に付けた昨年7月以来の高値に面合わせした。
 ただ、同水準の上抜けに失敗すると失速。トランプ次期米大統領が「金利は高すぎる」と発言したことも嫌気されて、3時30分前には一時157.59円付近まで伸び悩む場面があった。

 ユーロ円は3日ぶりに反落。終値は163.42円と前営業日NY終値(163.77円)と比べて35銭程度のユーロ安水準。20時前に一時164.55円と日通し高値を付けたものの、昨年12月30日の高値164.90円がレジスタンスとして意識されると一転下落した。ドル円の伸び悩みやユーロドルの下落につれた売りが出ると一時163.21円と日通し安値を更新した。

本日の参考レンジ
ドル円:157.38円 - 158.42円
ユーロドル:1.0340ドル - 1.0434ドル
ユーロ円:163.21円 - 164.55円

(中村)
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