欧州外国為替市場概況・20時 ポンド、売り一服

 9日の欧州外国為替市場でポンド売りが一服。4.92%付近まで上昇して本日の取引を開始した英10年債利回りは4.83%台付近で動きを落ち着かせた。英債売りの強まりを嫌気して進んでいたポンド安も落ち着き、ポンドドルは1.2239ドルを下値に一時1.23ドル付近へ戻し、ポンド円は193.65円まで下値を広げつつも下げ渋った。

 ユーロドルはじり安の流れが一巡。20時時点では1.0303ドルと17時時点(1.0291ドル)と比べて0.0012ドル程度のユーロ高水準だった。ポンド売りに連れたユーロ売りも落ち着いた。ユーロドルは1.0284ドルから1.0318ドル前後へ持ち直した。

 ユーロ円は下げ渋り。20時時点では162.78円と、17時時点(162.79円)と比べて1銭程度のユーロ安水準だった。ユーロドルやポンド円の戻りに呼応して、ユーロ円も下落の流れを落ち着かせた。一時163円台へ戻した。

 ドル円はやや重い。20時時点では157.99円と17時時点(158.19円)と比べて20銭程度のドル安水準だった。欧州債券市場の動向をにらんだ展開でドル円の動きに注目は集まりにくかったが、対ポンドなどのドル買い一服もあって158円割れまでドル安推移となった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:157.76円 - 158.40円
ユーロドル:1.0284ドル - 1.0321ドル
ユーロ円:162.63円 - 163.43円

(関口)
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