欧州マーケットダイジェスト・13日 株安・金利上昇・円上値重い

(13日終値:14日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=157.32円(13日15時時点比▲0.08円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=160.75円(▲0.11円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0218ドル(▲0.0001ドル)
FTSE100種総合株価指数:8224.19(前営業日比▲24.30)
ドイツ株式指数(DAX):20132.85(▲81.94)
10年物英国債利回り:4.885%(△0.047%)
10年物独国債利回り:2.613%(△0.018%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
12月スイスSECO消費者信頼感指数
        ▲30.3      ▲37.2

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は下値が堅かった。欧州株相場の下落を背景にリスク回避の円買い・ドル売りが先行。22時30分前に一時156.92円と日通し安値を付けた。時間外のダウ先物やシカゴ日経平均先物の下落も相場の重しとなった。
 ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢となり、157.79円付近まで下げ幅を縮めた。前週末に発表された12月米雇用統計が予想を上回ったことで、週明けのNY市場でも米利下げ観測の後退を背景に円売り・ドル買いが出やすい地合いとなった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが一時4.8026%前後と2023年11月以来の高水準を付けたことも相場を下支えした。
 市場では「ドル高に対する方向性に変化はなく、値固めをしながらの動きとなっている」との声が聞かれた。

・ユーロドルは下げ渋り。米国経済の強さを踏まえて、米連邦準備理事会(FRB)による年内の追加利下げ観測が後退する中、ユーロ売り・ドル買いが出やすい地合いとなった。市場では「米国とユーロ圏の経済の強さや金融政策の差を意識したユーロ売り・ドル買いが出た」との声も聞かれ、18時30分前には一時1.0178ドルと22年11月以来約2年2カ月ぶりの安値を更新した。
 ただ、売り一巡後はショートカバーがやや優勢となり、22時30分過ぎに一時1.0221ドル付近まで持ち直した。もっとも、買い戻しはあくまでポジション調整の域を出ず長続きしなかった。

・ユーロ円は下げ渋り。ユーロドルの下落につれた売りが出ると一時160.04円と昨年12月19日以来の安値を付けたものの、同日安値159.86円や12月18日の安値159.82円がサポートとして意識されると買い戻しが優勢に。ドル円の持ち直しにつれた買いも入り、1時30分過ぎには160.98円付近まで下げ渋った。

・ロンドン株式相場は小幅ながら続落。米利下げ観測の後退を背景に前週末の米国株が大幅に下落すると英株にも売りが波及した。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が売られたほか、レレックスやロールス・ロイス・ホールディングスなど資本財サービス株が値下がりした。

・フランクフルト株式相場は4日続落。本日のアジア市場では上海や香港など主要な株式相場が下落。米株価指数先物も下げ、投資家がリスク回避の姿勢を強めると株売りが広がった。個別ではハイデルベルク・マテリアルズ(2.15%安)やアディダス(2.05%安)、ボノビア(1.70%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は下落。米債安につれた。

(中村)
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