欧州マーケットダイジェスト・14日 株まちまち・金利上昇・円安

(14日終値:15日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=158.13円(14日15時時点比△0.56円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.68円(△1.24円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0288ドル(△0.0043ドル)
FTSE100種総合株価指数:8201.54(前営業日比▲22.65)
ドイツ株式指数(DAX):20271.33(△138.48)
10年物英国債利回り:4.889%(△0.004%)
10年物独国債利回り:2.652%(△0.039%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は下値が堅かった。21時過ぎに一時158.13円まで上げたものの、米労働省が発表した12月米卸売物価指数(PPI)が予想を下回ったことが分かると米長期金利の低下とともにドル売りが進行。一時157.44円付近まで値を下げた。
 ただ、米長期金利が上昇に転じると再び強含む展開に。市場では「トランプ次期米大統領の就任を20日に控える中、同氏が掲げる関税政策などがインフレ再燃を招くとの警戒感は根強い」との声も聞かれた。3時前には一時158.20円と日通し高値を更新した。
 なお、米長期金利の指標となる米10年債利回りは一時4.8069%前後と2023年11月以来の高水準を記録した。

・ユーロドルはじり高。21時過ぎに一時1.0240ドル付近まで売られたものの、アジア時間に付けた日通し安値1.0239ドルが目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。米PPIの下振れを受けてユーロ買い・ドル売りが強まると、一時1.0304ドルと日通し高値を更新した。もっとも、一目均衡表転換線が位置する1.0308ドルがレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。

・ユーロ円は堅調。ドル円の底堅い動きやユーロドルの上昇につれた円売り・ユーロ買いが出ると一時162.73円と本日高値を付けた。

・ロンドン株式相場は3日続落。米長期金利の高止まりを受けて投資家心理が悪化する中、指数は小幅に下落した。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が売られたほか、ユニリーバやディアジオなど生活必需品株が値下がりした。半面、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が買われ、相場を下支えした。

・フランクフルト株式相場は5日ぶりに反発。「トランプ次期政権は輸入品に対する一律関税の段階的導入を検討」との一部報道が好感されて、欧州株全般に買いが入った。足もとで相場下落が続いたあとだけに短期的な戻りを期待した買いも入った。個別ではドイツ銀行(3.35%高)やシーメンス・エナジー(3.27%高)、コメルツ銀行(2.15%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は下落。米債安につれた。

(中村)
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