東京外国為替市場概況・12時 ドル円、下値を試した

 16日の東京外国為替市場でドル円は下値を試した。12時時点では155.72円とニューヨーク市場の終値(156.47円)と比べて75銭程度のドル安水準だった。日銀の早期利上げ観測が重しとなり、昨日安値155.95円を下抜けるとロングの投げを巻き込みながら155円半ばまで水準を切り下げた。その後、一部通信社が複数の関係者の話として「米新政権の影響が限定的であれば、来週の日銀会合で利上げの可能性が高い」と報じたことを受け、155.21円まで下げ足を速めた。ただし急ピッチで売られた反動で切り返しも速く、155.80円付近まで持ち直している。

 ユーロ円は下落幅を拡大。12時時点では160.19円とニューヨーク市場の終値(160.99円)と比べて80銭程度のユーロ安水準だった。本邦金利の先高観を背景にドル円同様に下落圧力が強まった。160.00円で一旦下げ止まるも、来週の日銀会合で利上げの公算大との報道で大台を割り込み、159.75円まで一気に下押した。しかしながら、急速に下げた反動で直ぐに160円台を回復し、その後は160円前半でもみ合った。
 他、ポンド円が189.84円、豪ドル円は96.59円、カナダドル円も108.24円まで売り込まれる場面があった。

 ユーロドルは12時時点では1.0287ドルとニューヨーク市場の終値(1.0289ドル)と比べて0.0002ドル程度のユーロ安水準だった。1.03ドル付近で頭を抑えられ、ユーロ円の下落基調につれて1.0285ドルまで下押した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:155.21円 - 156.52円
ユーロドル:1.0285ドル - 1.0300ドル
ユーロ円:159.75円 - 161.09円


(小針)
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