株式明日の戦略-全面高で7日ぶりに陽線を形成、底割れ懸念がやや後退

 20日の日経平均は大幅反発。終値は451円高の38902円。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1290/値下がり304。円高一服が好感されたか、トヨタ、SUBARU、スズキ<7269.T>など自動車株が大幅上昇。米国でエヌビディアなど半導体株が強かったことから、SCREEN、レーザーテック、アドバンテストなどに資金が向かった。観測報道から日銀の1月利上げの可能性が高まる中、三菱UFJやみずほFGなど銀行株が全般堅調。フジメディア、日テレ、TBSなど、足元で強烈に売り込まれていたテレビ局株に押し目買いが入った。

 一方、東京エレクトロンやディスコなど半導体株には逆行安となるものも散見された。川崎汽船など海運大手3社がそろって下落。NY原油の下落を受けてINPEXが売りに押された。大幅な下方修正が嫌気されたヨロズが6%を超える下落となった。

 日経平均は大幅反発。39000円の節目を超えたところで分かりやすく上値が重くなったものの、7日ぶりに陽線を形成した。451円高(38902円)と値幅も出たことで、底割れに対する懸念もやや後退した。
 本日の米国では大統領就任式が行われるが、株式市場はキング牧師生誕日により休場。新大統領のトランプ氏は就任早々から大量の大統領令に署名するとみられており、あすの東京市場はニュースのヘッドラインなどに神経質となりそう。ただ、17日の米国株が就任式を前に大幅高となったことは、新大統領に対する過度な不安を和らげる。国内も1月日銀会合での利上げの可能性が高まる中で、幅広い銘柄に買いが入った。きょうの上げ分を全て消失するほどの下げにならなければ、大統領就任イベントは無難に消化したと考えられる。あすはきょう上回った5日線(38569円、20日時点)を割り込むことなく推移できるかに注目しておきたい。
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