27日香港株=方向感に乏しいか、FOMC前に様子見

 週明け27日の香港市場は方向感に乏しい展開か。米連邦準備理事会(FRB)が政策金利を決める今年最初の米連邦公開市場委員会(FOMC)を28-29日に控え、市場に模様眺め気分が広がると予想する。中国国家統計局が今日の寄り付き後に発表する1月の製造業購買担当者景気指数(PMI)も注目の材料となる。

 トランプ米政権の中国に対する通商政策は、依然として不透明感が拭えず、相場の重荷となりそうだ。米通商代表部(USTR)は24日、トランプ大統領が20日に署名した大統領令に基づき、2020年1月に両国が署名した米中経済・貿易協定の検証作業を開始すると発表した。第1次トランプ政権時代の同協定「第1段階の合意」で、中国は米国からの輸入を20-21年に計2000億米ドル以上増やすと約束した。バイデン前政権も合意の順守を求めていたが、米研究機関が22年2月にまとめた分析報告によれば達成率は57%にとどまった。

 24日のNY株式相場はダウ平均など主要3指数がそろって5日ぶりに反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、ネット株のアリババ集団(09988)、テンセント(00700)、美団(03690)、JDドットコム(09618)が香港終値を上回った半面、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)、本土系銀行株の中国建設銀行(00939)が下回って終えた。
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