東京外国為替市場概況・12時 ユーロ円、下落幅拡大

 27日の東京外国為替市場でユーロ円は下落幅を拡大。12時時点では162.88円とニューヨーク市場の終値(163.68円)と比べて80銭程度のユーロ安水準だった。中国新興企業による低コストの生成AI新モデルが米ハイテク企業の脅威につながるとの思惑から、米ナスダック先物が大きく下落。リスク回避の動きを強め、162.61円まで下値を広げる場面があった。

 ドル円は下げ止まり。12時時点では155.63円とニューヨーク市場の終値(156.00円)と比べて37銭程度のドル安水準だった。中国1月製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想を下回り、4カ月ぶりに景気判断の分岐点50を下回った。オフショア市場で人民元(CNH)はドル/CNHで7.26元後半まで元安・ドル高推移。株軟調でクロス円がリスク回避の円買いへ傾斜するなかドル円も155.29円まで一時下落したが、対人民元でのドル強含みがやや支えとなったもよう。

 ユーロドルはじり安。12時時点では1.0466ドルとニューヨーク市場の終値(1.0497ドル)と比べて0.0031ドル程度のユーロ安水準だった。対円でユーロが下落幅を広げた一方、ドルが下げ止まるなか、ユーロドルはユーロ安・ドル高推移。時間外取引で一時4.57%割れと3営業日ぶりの水準まで低下した米10年債利回りが下向きの流れを落ち着かせるなか、1.0459ドルまでユーロ売り・ドル買いとなった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:155.29円 - 155.85円
ユーロドル:1.0459ドル - 1.0503ドル
ユーロ円:162.61円 - 163.75円

(関口)
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