ニューヨーク外国為替市場概況・28日 ドル円、4日ぶり反発

 28日のニューヨーク外国為替市場でドル円は4営業日ぶりに反発。終値は155.54円と前営業日NY終値(154.51円)と比べて1円03銭程度のドル高水準だった。24時前に一時155.05円付近まで下押しする場面もあったが、アジア時間に付けた日通し安値154.49円がサポートとして意識されると買い戻しが優勢に。前日に急落した米ナスダック指数が反発すると、投資家の過度なリスク回避姿勢が和らぎ円売り・ドル買いを誘った面もあった。1時過ぎには155.76円付近まで持ち直した。
 もっとも、NY午後に入ると155円台半ばで値動きが鈍った。明日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を前に様子見ムードも強く、大きな方向感は出なかったようだ。
 なお、1月米消費者信頼感指数は予想を下回った一方、1月米リッチモンド連銀製造業指数は予想を上回るなど、この日発表の米経済指標は強弱入り混じる結果となった。

 ユーロドルは続落。終値は1.0430ドルと前営業日NY終値(1.0492ドル)と比べて0.0062ドル程度のユーロ安水準だった。NY市場に限れば狭いレンジでのもみ合いに終始した。欧米の金融イベントを控える中、様子見ムードが強く大きな方向感は出なかった。NY時間の安値は1.0414ドル、高値は1.0440ドルで値幅は0.0026ドル程度だった。
 なお、欧州中央銀行(ECB)は30日の定例理事会で利下げを決めるとの予想が多い一方、米連邦準備理事会(FRB)は28-29日のFOMCで4会合ぶりに利下げを見送るとの見方が優勢だ。

 ユーロ円は小反発。終値は162.24円と前営業日NY終値(162.12円)と比べて12銭程度のユーロ高水準。24時前に一時161.76円付近まで値を下げたものの、アジア時間に付けた日通し安値161.58円が目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。0時30分前には162.45円付近まで持ち直した。NY午後に入ると、162円台前半で次第に値動きが細った。

本日の参考レンジ
ドル円:154.49円 - 155.98円
ユーロドル:1.0414ドル - 1.0494ドル
ユーロ円:161.58円 - 162.70円

(中村)
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