ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、もみ合い

 29日のニューヨーク外国為替市場でドル円はもみ合い。24時時点では155.20円と22時時点(155.35円)と比べて15銭程度のドル安水準だった。本日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を前に様子見ムードが強く、大きな方向感は出なかった。

 ユーロドルは頭が重い。24時時点では1.0401ドルと22時時点(1.0404ドル)と比べて0.0003ドル程度のユーロ安水準だった。欧州中央銀行(ECB)が明日30日の定例理事会で利下げを決めるとの観測を背景にユーロ売り・ドル買いが出た。22時30分前には一時1.0383ドルと日通し安値を付けた。

 ユーロ円は24時時点では161.42円と22時時点(161.63円)と比べて21銭程度のユーロ安水準。ECBによる利下げ観測を背景に円買い・ユーロ売りが入ると一時161.31円と本日安値を付けた。

 カナダドル円はさえない。カナダ中銀(BOC)による利下げ観測を背景に全般カナダドル売りが先行。23時前に一時107.38円と日通し安値を付けた。売り一巡後は下げ渋る場面もあったが、戻りは鈍かった。
 なお、BOCはこの日、政策金利を現行の3.25%から0.25%引き下げて3.00%にすることを決めたと発表。市場の予想通りとなった。声明では「米新政権による貿易関税の脅威により、通常よりも不確実性にさらされている」「米国の関税の脅威を除けば、見通しに関する上振れリスクと下振れリスクは十分にバランスが取れている」と指摘し、高率の関税が課された場合のカナダ経済への影響を注視するとした。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:155.00円 - 155.79円
ユーロドル:1.0383ドル - 1.0444ドル
ユーロ円:161.31円 - 162.49円


(中村)
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