東京外国為替市場概況・12時 ドル円、下げ幅拡大

 5日の東京外国為替市場でドル円は下げ幅を拡大。12時時点では153.37円とニューヨーク市場の終値(154.34円)と比べて97銭程度のドル安水準だった。日本の12月賃金統計が強かった影響が続き、本邦金利先高観の強まりから円買いが優勢となった。高寄りした日経平均がマイナス圏に沈んだことも重しとなり、昨年12月17日安値に迫る153.17円までドル安円高が進行した。一巡後の戻りも153.40円台までと限られた。
 なお、新発10年物国債利回りは一時2011年4月以来の水準となる1.295%まで上昇し、その後も高い水準で推移した。

 ユーロ円は下値を試した。12時時点では159.27円とニューヨーク市場の終値(160.20円)と比べて93銭程度のユーロ安水準だった。ドル円同様に円高基調が強まっていたところに、市場予想を下回った中国経済指標を受けて豪ドルやオフショア人民元が対円で売られたことにも引きずられた。昨日安値159.19円を下抜けて、159.02円まで下げ足を速めた。
 なお豪ドル円は95.72円、オフショア人民元円が21.02円まで下げ幅を広げた。1月中国Caixinサービス部門PMIは51.0、予想は52.4だった。

 ユーロドルは小じっかり。12時時点では1.0384ドルとニューヨーク市場の終値(1.0379ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ高水準だった。1.0387ドルをつけてからの下押しも1.0370ドル台で限定された。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:153.17円 - 154.46円
ユーロドル:1.0370ドル - 1.0387ドル
ユーロ円:159.02円 - 160.31円


(小針)
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