ニューヨーク外国為替市場概況・4日 ドル円、続落

 4日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続落。終値は154.34円と前営業日NY終値(154.73円)と比べて39銭程度のドル安水準だった。欧州市場では一時155.52円まで上昇する場面もあったが、前日の高値155.89円が目先レジスタンスとして意識されると上値が重くなった。
 NY市場に入ると、12月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数や12月米製造業新規受注が予想より弱い内容となったことが分かり、米長期金利の低下とともに全般ドル売りが活発化。3時30分前に一時154.17円と日通し安値を付けた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時107.92まで低下した。

 ユーロドルは7営業日ぶりに反発。終値は1.0379ドルと前営業日NY終値(1.0344ドル)と比べて0.0035ドル程度のユーロ高水準だった。前日にはトランプ米政権の対メキシコ・カナダ関税の発動がひとまず延期された。投資家のリスク回避の動きに一服感が出て、ユーロ買い・ドル売りが入りやすい地合いとなった。米長期金利の低下に加え、低調な米雇用指標を受けて全般ドル売りが優勢になると、6時過ぎに一時1.0388ドルと日通し高値を更新した。
 なお、本日4日には「トランプ米大統領と習近平中国国家主席による電話会談が行われる予定」と伝わっていたが、結局米中首脳電話会談は実施されない見通しとなった。

 ユーロ円は小反発。終値は160.20円と前営業日NY終値(160.06円)と比べて14銭程度のユーロ高水準。アジア時間に一時159.19円まで売り込まれたあとは買い戻しが優勢となり、23時30分前に160.70円と日通し高値を付けた。そのあとはドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかった。

本日の参考レンジ
ドル円:154.17円 - 155.52円
ユーロドル:1.0272ドル - 1.0388ドル
ユーロ円:159.19円 - 160.70円

(中村)
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