NY株見通しー底堅い展開か 経済指標は新規失業保険申請件数など

 今晩は底堅い展開か。昨日は主要3指数がそろって2日続伸した。アルファベットが大きく下落したものの、市場がトランプ関税問題を織り込んだことや、米10年債利回りが低下したこと、エヌビディアが大幅高となったことが支援となった。引け後の動きではクアルコムとアーム・ホールディングスが予想を上回る決算を発表したものの、株価が時間外でそれぞれ4.60%安、6.29%安となり、フォードは弱い2025年見通しが嫌気され時間外で4.49%下落した。

 今晩の取引では半導体株の下落などが重しとなることが予想されるものの、トランプ関税への警戒感が後退していることや、第4四半期決算が総じて良好なこと、足もとでの米10年債利回りの低下などを追い風に底堅い展開か。今週は週末金曜日に発表される1月雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率・平均賃金)が最大の注目点となるが、今晩も新規失業保険申請件数などが発表予定で、指標結果を受けた米10年債利回りの動向や利下げ見通しなどに要注目となる。

 今晩の米経済指標・イベントは新規失業保険申請件数のほか1月チャレンジャー企業人員削減数、10-12月期単位労働コスト速報値、同労働生産性速報値など。決算発表は寄り前にイーライ・リリー、ブリストルマイヤーズ、ハネウェル、タペストリー、ラルフ・ローレン、エア・プロダクツ&ケミカルズ、ヤム・ブランズ、引け後にアマゾン、エクスペディアなどが発表予定。(執筆:2月6日、14:00)
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