NYマーケットダイジェスト・6日 株まちまち・金利上昇・円高

(6日終値)
ドル・円相場:1ドル=151.41円(前営業日比▲1.20円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.27円(▲1.48円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0383ドル(▲0.0020ドル)
ダウ工業株30種平均:44747.63ドル(▲125.65ドル)
ナスダック総合株価指数:19791.99(△99.66)
10年物米国債利回り:4.43%(△0.02%)
WTI原油先物3月限:1バレル=70.61ドル(▲0.42ドル)
金先物4月限:1トロイオンス=2876.7ドル(▲16.3ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
1月米企業の人員削減数(チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマス社調べ)
(前年比)  ▲39.5%      11.4%
10-12月期米非農業部門労働生産性速報値
(前期比年率) 1.2%      2.3%・改
10-12月期米単位労働コスト・速報値
(前期比年率) 3.0%      0.5%・改
前週分の米新規失業保険申請件数
       21.9万件     20.8万件・改

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は4日続落。10-12月期米非農業部門労働生産性速報値や10-12月期米単位労働コスト速報値、前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容だったことが分かると全般ドル売りが先行。前日の12月毎月勤労統計の結果や本日の田村直樹日銀審議委員の発言を受けて、「日銀の追加利上げの時期が早まる」との観測が高まる中、円買いが入りやすい面もあり、4時30分過ぎには一時151.24円と昨年12月11日以来約2カ月ぶりの安値を更新した。
 前日の赤沢経済再生相や本日の加藤財務相の発言を受けて、「日本政府要人からインフレを意識する発言が出たことで、日銀の利上げ継続は既定路線とみる市場参加者が増えたようだ」との指摘もあった。

・ユーロドルは3日ぶりに小反落。ポンドドルの下落につれたユーロ売り・ドル買いが先行すると、21時30分過ぎに一時1.0353ドルと日通し安値を付けたものの、売り一巡後は下げ渋った。低調な米経済指標が相次いだことでユーロ買い・ドル売りがじわりと強まると1.0396ドル付近まで下値を切り上げた。

・ユーロ円は続落。日銀の追加利上げ観測を背景に円買い・ユーロ売りが入ると、4時30分過ぎに一時157.04円と昨年12月4日以来約2カ月ぶりの安値を更新した。

・メキシコ中銀はこの日、市場予想通り政策金利を現行の10.00%から9.50%へ引き下げることを決めたと発表。声明では「インフレ環境によりさらなる利下げが可能」「0.50%のさらなる利下げの可能性」との見解が示された。今回の利下げは昨年3月に政策金利を過去最高の11.25%から引き下げ始めて以来、最大の利下げ幅。今後も同様の利下げを行う可能性が示唆されるとペソ売りで反応した。ドルペソは20.4164ペソから20.51ペソ台までペソ安に振れたほか、ペソ円は7.41円台から7.37円台まで下押しした。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反落。明日7日の1月米雇用統計の発表を前にポジション調整目的の売りが出た。決算内容が嫌気されてハネウェル・インターナショナルが5%近く下げたことも相場の重しとなった。
 一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸。

・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反落。明日7日の1月米雇用統計を前に様子見ムードが強く、大きな方向感は出なかった。

・原油先物相場は小幅に3日続落。戻りを試す場面もあったが、米週間原油在庫の積み増し継続や、米中貿易摩擦による経済停滞がエネルギー需要の低迷につながるとの思惑が重しとなった。

・金先物相場は4日ぶりに反落。昨日4.40%付近と、昨年12月18日以来の低水準まで低下した米長期金利の指標となる米10年債利回りが一時4.46%手前まで持ち直した。金利が付かない資産である金の相対的な投資妙味低下が意識され、金先物は2855ドルまで調整安が進む場面もあった。


(中村)
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