NY株見通しー利下げ見通しを巡り1月CPIに注目
今晩は米1月消費者物価指数(CPI)に注目。
昨日はトランプ大統領が鉄鋼やアルミに25%の関税を課すとしたことで貿易摩擦懸念が強まる中、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が米上院銀行委員会で利下げを急ぐ必要がないと証言したことで米10年債利回りが上昇し、ハイテク株主体のナスダック総合は0.36%安と反落した。一方、ダウ平均はコカ・コーラやアップルの上昇を支援に123.24ドル高(+0.28%)と2日続伸し、S&P500も0.03%高とわずかながら2日続伸した。
今晩の取引では先行きの利下げ見通しを巡り、寄り前に発表される米1月消費者物価指数(CPI)に注目が集まる。昨日のパウエルFRB議長発言を受けて利下げ期待がさらに後退し、CMEのフェドウォッチ・ツールの6月米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%の利下げ確率は1週間前の64%から49%に低下した。
今晩の1月CPIは前月比+0.3%と12月の+0.4%から鈍化が予想され、前年比では+2.9%と12月から横ばいが見込まれている。変動の大きい食品、エネルギーを除くコアCPIは前月比+0.3%と12月の+0.2%から上昇が予想されているが、前年比では+3.1%と12月の+3.2%から鈍化が見込まれている。1月CPIの伸びが鈍化を示す結果となれば年内の利下げ期待の高まりが米国株の追い風となることが期待される。
今晩の米経済指標・イベントは1月CPIのほか、MBA住宅ローン申請指数、パウエルFRB議長議会証言(下院金融サービス委員会)、EIA週間原油在庫、米10年債入札など。決算発表は寄り前にクラフト・ハインツ、CVSヘルス、バイオジェン、引け後にシスコ・システムズなどが発表予定。
(執筆:2月12日、14:00)
(小針)
昨日はトランプ大統領が鉄鋼やアルミに25%の関税を課すとしたことで貿易摩擦懸念が強まる中、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が米上院銀行委員会で利下げを急ぐ必要がないと証言したことで米10年債利回りが上昇し、ハイテク株主体のナスダック総合は0.36%安と反落した。一方、ダウ平均はコカ・コーラやアップルの上昇を支援に123.24ドル高(+0.28%)と2日続伸し、S&P500も0.03%高とわずかながら2日続伸した。
今晩の取引では先行きの利下げ見通しを巡り、寄り前に発表される米1月消費者物価指数(CPI)に注目が集まる。昨日のパウエルFRB議長発言を受けて利下げ期待がさらに後退し、CMEのフェドウォッチ・ツールの6月米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%の利下げ確率は1週間前の64%から49%に低下した。
今晩の1月CPIは前月比+0.3%と12月の+0.4%から鈍化が予想され、前年比では+2.9%と12月から横ばいが見込まれている。変動の大きい食品、エネルギーを除くコアCPIは前月比+0.3%と12月の+0.2%から上昇が予想されているが、前年比では+3.1%と12月の+3.2%から鈍化が見込まれている。1月CPIの伸びが鈍化を示す結果となれば年内の利下げ期待の高まりが米国株の追い風となることが期待される。
今晩の米経済指標・イベントは1月CPIのほか、MBA住宅ローン申請指数、パウエルFRB議長議会証言(下院金融サービス委員会)、EIA週間原油在庫、米10年債入札など。決算発表は寄り前にクラフト・ハインツ、CVSヘルス、バイオジェン、引け後にシスコ・システムズなどが発表予定。
(執筆:2月12日、14:00)
(小針)