NY為替見通し=2月米雇用統計調査対象週の新規失業保険申請件数に要注目か

 本日のNY為替市場のドル円は、2月の米雇用統計調査対象週(12日週)の新規失業保険申請件数や2月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数、そして1月米景気先行指標総合指数などを見極めつつ、複数のFRB高官の講演から年内の利下げ時期や回数を探ることになる。

 2月の米雇用統計の調査対象週の米新規失業保険申請件数の予想は21.5万件、前週の失業保険継続受給者数の予想は187.1万人となっており、雇用情勢を見極めつつ、利下げの時期を探ることになる。
 連邦政府職員の大量解雇の影響があることで、ネガティブサプライズには警戒しておきたい。

 また、2月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数や1月米景気先行指標総合指数にも要注目となる。

 米連邦準備理事会(FRB)高官の発言では、先日、「向こう1年半で複数回の利下げを引き続き想定している」と述べたハト派のグールズビー米シカゴ連銀総裁の見解に注目しておきたい。

 また、タカ派のムサレム米セントルイス連銀総裁の講演では、先日のタカ派的な見解「
利下げに一段と慎重な姿勢が必要」が繰り返されると想定される。

 シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」が示している今年の0.25%の利下げ開始時期は、7月FOMCと見込まれ、12月末の段階でのFF金利誘導目標は4.00-25%となっている。

 トランプ米大統領による突発的な発言(ウクライナ関連、トランプ関税関連)には引き続き警戒しておきたい。


・想定レンジ上限
 ドル円の上値目処(めど)は、152.64円(200日移動平均線)

・想定レンジ下限
 ドル円の下値目処(めど)は、149.37円(2024/12/6安値)


(山下)
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