NY株見通し-上値の重い展開か 経済指標は新規失業保険申請件数など

 今晩は上値の重い展開か。昨日は主要3指数がそろって上昇し、S&P500が前日に続いて取引時間中と終値の史上最高値を更新した。トランプ米大統領の関税政策や利下げに慎重な米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が重しとなったものの、マイクロソフトが初の量子コンピューター用半導体を発表したことや、アナログ・デバイセズが予想を上回る決算を発表し、半導体株が幅広く上昇したこと、米10年債利回りが低下したことが追い風となった。

 今晩の取引ではトランプ関税問題が引き続き懸念される中、S&P500が最高値を更新したことで上値の重い展開が予想される。利下げ見通しを巡っては、来週28日に発表される1月個人消費支出(PCE)価格指数に注目が集まっており、PCE価格指数の発表待ちの展開も予想される。今晩発表される新規失業保険申請件数やそれを受けた米10年債利回りの動向、寄り前に発表されるウォルマートの決算発表などをにらんだ神経質な展開となりそうだ。

 今晩の米経済指標・イベントは新規失業保険申請件数、2月フィラデルフィア連銀業況指数、1月住景気先行指数など。決算発表は寄り前にウォルマート、サザン、ハズブロ、引け後にニューモント、ブッキング・ホールディングスなどが発表予定。(執筆:2月20日、14:00)
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