ニューヨーク外国為替市場概況・24日 ドル円、4日ぶり反発

 24日のニューヨーク外国為替市場でドル円は4営業日ぶりに反発。終値は149.72円と前営業日NY終値(149.27円)と比べて45銭程度のドル高水準だった。日本が天皇誕生日の振替休日で休場となる中、アジア市場では一時148.85円と昨年12月3日以来の安値を付けた。ただ、同日の安値148.65円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。23日投開票の独総選挙が「事前の世論調査に沿った結果だった」として、独DAXが高く始まり、時間外のダウ先物が大幅に上昇すると円売り・ドル買いが強まり、23時前に一時149.87円と日通し高値を更新した。
 高く始まった現物の米国株相場が下げに転じると一時149.19円付近まで下押ししたものの、引けにかけては再び強含んだ。対カナダドルなどで米ドル高が進んだ影響も受けて、149.80円付近まで持ち直した。
 なお、米ドルカナダドルは一時1.4268カナダドルまで上昇した。トランプ米大統領がカナダとメキシコからの輸入品に課す25%の関税について「予定通り進められている」と述べ、3月4日から関税を課す考えを示したことから米ドル買い・カナダドル売りが入ったもよう。

 ユーロドルは小反発。終値は1.0468ドルと前営業日NY終値(1.0458ドル)と比べて0.0010ドル程度のユーロ高水準だった。独総選挙の結果を受けてアジア市場では一時1.0528ドルと1月27日以来の高値を付けたものの、海外市場では上値の重さが目立った。独DAXや米国株が失速したタイミングでリスク・オフのユーロ売り・ドル買いが出て、24時前に一時1.0453ドルと日通し安値を付けた。もっとも、前週末の安値1.0449ドルが目先サポートとして働くとやや下値を切り上げた。

 ユーロ円は4日ぶりに反発。終値は156.72円と前営業日NY終値(156.15円)と比べて57銭程度のユーロ高水準。米国株の失速を受けてリスク回避の円買い・ユーロ売りが入るとアジア時間の安値156.13円を下抜けて一時156.09円まで値を下げた。ただ、前週末の安値155.82円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。4時30分過ぎには156.99円付近まで持ち直した。

本日の参考レンジ
ドル円:148.85円 - 149.87円
ユーロドル:1.0453ドル - 1.0528ドル
ユーロ円:156.09円 - 157.26円

(中村)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。