5日香港株=続落して始まるか、関税の応酬を警戒

 5日の香港市場は前日の米株安の流れを引き継ぎ、続落して始まるか。トランプ米政権が4日に中国とカナダ、メキシコへの関税発動や引き上げを実施し、各国は報復関税を含む対抗措置に動いている。関税の応酬が世界経済の下押しにつながりかねず、投資家がリスク回避姿勢を強めそうだ。

 中国ではきょう、全国人民代表大会(全人代)が北京の人民大会堂で開幕する。李強首相が政府活動報告のなかで示す経済成長率などの2025年の目標が注目される。また、中国メディアの財新が2月の中国サービス業購買担当者景気指数(PMI)を寄り付き後に発表する。決算発表や業績見通しを受けた個別銘柄の物色も引き続き活発だろう。

 4日のNY株式相場はダウ平均とナスダック総合がともに続落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)や香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)が香港終値を下回った一方、英金融大手のHSBC(00005)、香港コングロマリットの長江和記実業(00001)、新エネルギー車大手のBYD(01211)、取引所運営の香港証券取引所(00388)、中国インターネットサービス大手のテンセント(00700)が上回って終えた。
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