26日香港株=上値が重いか、米ハイテク株安でリスク回避

 26日の香港市場は上値の重い展開か。前日のNY市場で主力ハイテク株が下落したことで、香港の投資家もリスク回避姿勢を強めるだろう。トランプ米政権による関税の導入や半導体規制の強化に対する警戒感も根強い。

 もっとも、売り一巡後は下げ渋る展開があり得る。ハンセン指数が心理的節目の23000ポイントを割り込むと、値ごろ感からの買いが入って相場を下支えしそうだ。決算や業績見通しを手掛かりに個別物色も引き続き活発と予想される。あすはハンセン指数構成銘柄の新鴻基地産(00016)が2024年12月中間決算、銀河娯楽(00027)と香港証券取引所(00388)が24年12月本決算を発表する。

 25日のNY株式相場は高安まちまち。ダウ平均が続伸したものの、ハイテク株主体のナスダック総合は4営業日続落した。2月の米消費者信頼感指数が予想以上に悪化したことで米景気不安が広がり、ハイテク・グロース株からディフェンシブ株への資金シフトが強まった。同日の香港株ADRは香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)、新興電気自動車メーカーの理想汽車(02015)が香港終値を下回った半面、国際金融銘柄のAIAグループ(01299)とHSBC(00005)が上回って終えた。

(山下)
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