12日香港株=上値が重いか、米利下げ観測が後退

 12日の香港市場は上値の重い展開か。米連邦準備理事会(FRB)の追加利下げ観測が後退し、運用リスクを取りにくくなりそうだ。パウエルFRB議長は11日の米上院銀行委員会で、「米経済は依然好調で、政策スタンスの調整を急ぐ必要はない」などと証言した。米1月消費者物価指数(CPI)の発表を香港時間きょう夜に控え、様子見気分が次第に広がると予想する。また、トランプ米政権の関税政策の不透明感が強く、相場の重荷となるだろう。

 もっとも、中国テック大手が人工知能(AI)事業展開を材料に買いを集め、相場を下支えする展開がありそうだ。米アップルがアリババ集団(09988)と提携し、中国市場の「iPhone」向けにAIサービスを提供すると伝わった。

 11日のNY株式相場は高安まちまち。ダウ平均とS&P500が続伸した一方、ハイテク株主体のナスダック総合は反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のアリババ集団とテンセント(00700)、国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)が香港終値を上回った半面、新興電気自動車メーカーの理想汽車(02015)が下回って引けた。
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