4日香港株=神経質な展開か、関税を巡る米中協議に注目

 4日の香港市場は神経質な展開か。トランプ米大統領は1日にメキシコとカナダに25%の関税、中国に10%の追加関税を課す大統領令に署名したものの、3日にメキシコとカナダへの関税の発動を1カ月延期することで合意した。トランプ氏は中国とも協議を継続し、「おそらく24時間以内に話すだろう」と述べており、その行方が注目されそうだ。トランプ氏は「良い会談ができるだろう」との見通しを示した一方、「中国と合意できない場合、関税は非常に大幅なものになるだろう」とも述べた。

 3日のNY市場でダウ平均は122米ドル安と続落。トランプ関税で米経済や企業収益への影響が懸念され、一時は660米ドルあまり下げたものの、メキシコと発動の延期で合意したと伝わると、午後に下げ幅を縮小した。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も続落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のアリババ集団(09988)、美団(03690)、テンセント(00700)、国際金融株のHSBC(00005)がそろって香港終値を上回って引けた。

 なお、中国本土市場は4日までが春節(旧正月)連休で休場。取引は5日に再開される。


(小針)
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