20日香港株=続伸か、米中首脳の電話会談を好感

 週明け20日の香港市場は続伸か。中国の習近平国家主席が17日、トランプ次期米大統領と電話会談したことで、米中協議の開始への期待から買いが入りそうだ。新華社によると、習氏は米大統領の新任期中に米中関係が良好に始まることを両国がともに期待していると指摘し「中国と米国の関係を新たな起点からさらに大きく進展させたい」と述べた。

 人民元の対米ドル相場が前週末から上昇傾向に転じたことも買い安心感につながるだろう。上海外国為替市場でオンショア人民元(CNY)は17日朝方には1米ドル=7.33元を割り込んでいたが、20日朝方は7.32元台で推移している。また、中国人民銀行(中央銀行)がきょう午前に発表する1月の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)が注目の材料となる。

 17日の米株式相場は、ダウ平均など主要3指数がそろって反発した。年内の複数回の利下げ期待が高まったことや、発表がスタートした第4四半期決算が総じて良好な結果となったことが引き続きセンチメントの改善につながった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)はネット株のアリババ集団(09988)、テンセント(00700)、美団(03690)、JDドットコム(09618)、国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)が香港終値を上回った半面、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)が下回って引けた。
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