株式明日の戦略-好材料が相次ぎ大幅高 あすはファナックの決算反応に要注目
23日の日経平均は3日ぶり大幅反発。終値は648円高の34868円。22日の米国では、ベッセント財務長官の発言から米中対立激化に対する警戒が後退して、ダウ平均が4桁の上昇。さらに、引け後にトランプ大統領がパウエルFRB議長を解任するつもりはないとの見解を示したことで、為替市場ではドル高(円安)が急速に進行した。
これらを好感して500円超上昇して始まると、節目の35000円を突破して早々に上げ幅を900円超に広げた。35100円台で買いが一巡すると、その後は円安に一服感が出てきたこともあり、しばらく値を消した。寄り付き(34787円)を下回ったところでは改めての買いが入って盛り返しており、後場は高い位置での一進一退が続いた。
東証プライムの売買代金は概算で4兆2900億円。業種別では輸送用機器、ゴム製品、保険などが大幅上昇。下落は水産・農林1業種のみで、陸運や鉱業が小幅な上昇にとどまった。前期の業績および期末配当の見通しを引き上げた大成建設<1801.T>が後場急伸。半面、今期の見通しが保守的と受け止められた令和アカウンティング・ホールディングス<296A.T>が後場に入って急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1347/値下がり244。円安進行を好感してトヨタ、日産自動車など自動車株や、ブリヂストン、横浜ゴムなどタイヤ株が大幅上昇。IHI、フジクラ、三菱UFJなど注目度の高い銘柄の多くが買いを集めた。リリースを材料に富士フイルムが急伸。日経記事を手がかりにコニカミノルタが値を飛ばした。上方修正を発表したマクアケがストップ高まで買い進まれた。
半面、ニトリHDや神戸物産など、円高局面で人気化していた小売株が売りに押された。前日商いを伴って大きく上昇したサンリオは、きょうは商いを伴って大きく下落。DeNAやコナミGなどゲーム株の一角が軟調となった。前日に決算が失望を誘って大幅安となったオービックビジネスコンサルタントは、きょうも売りが止まらず10%近い下落となった。
日経平均は大幅高。買い一巡後は萎んだものの、節目の35000円を上回る場面があり、値上がり銘柄も多かった。米国絡みのニュースに振り回され続けているが、今のところトランプ大統領は、米国が「トリプル安(米株安、米債券安、米ドル安)」となった際には過激な主張を修正している。ほとぼりが冷めればまたFRB批判はしてくるかもしれないが、マーケットに配慮した姿勢が見られることは安心材料。目先は株安局面が到来しても、安くなったところではリップサービスを期待した買いが入りやすくなると考えられる。
引け後に決算を発表したファナックは、今期の見通しは現時点では合理的に算定することが困難との理由から非開示とした。着地はほぼ会社計画並み。決算と併せて自己株取得や消却を発表しており、あすの反応は注目される。見通し非開示は現時点では仕方ない。ただ、現時点でもトランプ政権の関税政策がどうなるか読みづらいだけに、企業が見通しを提示できるようになるにはかなりの時間を要するかもしれない。「非開示=減益」とは限らないだけに、これを過度に警戒する動きが出てこなければ、日本株は足元の良い流れが継続するだろう。ただし、非開示に対するネガティブな反応がかなり大きくなった場合には、外需の買いづらさが意識されるだけに注意を要する。
これらを好感して500円超上昇して始まると、節目の35000円を突破して早々に上げ幅を900円超に広げた。35100円台で買いが一巡すると、その後は円安に一服感が出てきたこともあり、しばらく値を消した。寄り付き(34787円)を下回ったところでは改めての買いが入って盛り返しており、後場は高い位置での一進一退が続いた。
東証プライムの売買代金は概算で4兆2900億円。業種別では輸送用機器、ゴム製品、保険などが大幅上昇。下落は水産・農林1業種のみで、陸運や鉱業が小幅な上昇にとどまった。前期の業績および期末配当の見通しを引き上げた大成建設<1801.T>が後場急伸。半面、今期の見通しが保守的と受け止められた令和アカウンティング・ホールディングス<296A.T>が後場に入って急落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1347/値下がり244。円安進行を好感してトヨタ、日産自動車など自動車株や、ブリヂストン、横浜ゴムなどタイヤ株が大幅上昇。IHI、フジクラ、三菱UFJなど注目度の高い銘柄の多くが買いを集めた。リリースを材料に富士フイルムが急伸。日経記事を手がかりにコニカミノルタが値を飛ばした。上方修正を発表したマクアケがストップ高まで買い進まれた。
半面、ニトリHDや神戸物産など、円高局面で人気化していた小売株が売りに押された。前日商いを伴って大きく上昇したサンリオは、きょうは商いを伴って大きく下落。DeNAやコナミGなどゲーム株の一角が軟調となった。前日に決算が失望を誘って大幅安となったオービックビジネスコンサルタントは、きょうも売りが止まらず10%近い下落となった。
日経平均は大幅高。買い一巡後は萎んだものの、節目の35000円を上回る場面があり、値上がり銘柄も多かった。米国絡みのニュースに振り回され続けているが、今のところトランプ大統領は、米国が「トリプル安(米株安、米債券安、米ドル安)」となった際には過激な主張を修正している。ほとぼりが冷めればまたFRB批判はしてくるかもしれないが、マーケットに配慮した姿勢が見られることは安心材料。目先は株安局面が到来しても、安くなったところではリップサービスを期待した買いが入りやすくなると考えられる。
引け後に決算を発表したファナックは、今期の見通しは現時点では合理的に算定することが困難との理由から非開示とした。着地はほぼ会社計画並み。決算と併せて自己株取得や消却を発表しており、あすの反応は注目される。見通し非開示は現時点では仕方ない。ただ、現時点でもトランプ政権の関税政策がどうなるか読みづらいだけに、企業が見通しを提示できるようになるにはかなりの時間を要するかもしれない。「非開示=減益」とは限らないだけに、これを過度に警戒する動きが出てこなければ、日本株は足元の良い流れが継続するだろう。ただし、非開示に対するネガティブな反応がかなり大きくなった場合には、外需の買いづらさが意識されるだけに注意を要する。