15日香港株=神経質な展開か、米CPI発表前に様子見

 15日の香港市場は神経質な展開か。米連邦準備理事会(FRB)の景気判断に影響する12月の米消費者物価指数(CPI)が香港時間今夜に公表されるとあって、模様眺め気分が広がるだろう。14日に発表された12月の米生産者物価指数(PPI)が予想を下回る伸びにとどまり、米長期金利が小幅に低下したことが投資家心理を支えそうだ。

 ただ、トランプ次期政権が掲げる関税引き上げ政策がインフレ再燃を招き、中国との通商摩擦が悪化するとの警戒感は根強い。中国景気の先行き不透明感もくすぶるなか、運用リスクを取りにくいと予想する。

 14日のNY株式相場は高安まちまち。ダウ平均が続伸し、ハイテク株主体のナスダック総合は5営業日続落した。米PPIの結果を受けて米連邦準備理事会(FRB)の利下げペース鈍化への過度な懸念が後退した半面、メタやエヌビディアなどのハイテク・ジャイアントの一角には利益確定売りが続いた。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のテンセント(00700)とアリババ集団(09988)が香港終値を下回る一方、英金融大手のHSBC(00005)が上回って終えた。
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