7日香港株=軟調か、米国防総省がテンセントを中国軍関連企業リストに追加

 7日の香港市場は軟調か。米国防総省がテンセント(00700)や寧徳時代新能源科技(300750)を中国人民解放軍と関連が深い企業としてリストに追加したことが嫌気されそうだ。テンセントはリスト掲載について、明らかに間違っていると主張。テンセントは軍事企業でもサプライヤーでもないと説明したが、同社の米国預託証券(ADR)は一時、10%近く下落した。

 また、中国景気の先行き不安は根強い上、今月20日にはトランプ米次期大統領の就任が控えており、米国の対中政策を巡る警戒感が引き続き相場の重しとなりそうだ。

 6日のNY株式相場は高安まちまち。台湾・鴻海精密工業の好決算を受けてエヌビディアなどの半導体株が軒並み高となったことや、『ワシントンポスト』が、トランプ次期政権の導入する関税は予想より小さいものになると報道したことがセンチメントの改善につながったものの、米10年債利回りが先週末の4.595%から一時4.644%まで上昇したことが重しとなった。同日の香港株のADRは、テンセントが香港終値を下回って引けた半面、HSBC(00005)やアリババ集団(09988)などが上回って引けた。
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