8日香港株=続落か、米国の株安と長期金利上昇が重荷

 8日の香港市場は、前日の米株安の流れを引き継いで続落か。米連邦準備理事会(FRB)が追加利下げに一段と慎重になるとの見方が香港市場でも広がると予想する。米サプライマネジメント協会(ISM)が7日発表した2024年12月の非製造業(サービス業)の景況感指数などの経済指標が予想を上回る強い結果となり、米長期金利の指標となる10年物国債利回りは一時前日比4.69%と昨年5月上旬以来の水準に上昇した。

 ただ、ハンセン指数の前日終値は昨年11月29日以来約1カ月ぶり安値だったとあって、売り一巡後は値ごろ感からの買いが相場を下支えする展開がありそうだ。12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が香港時間9日未明に公表され、10日に12月の米雇用統計が発表される。結果を見極めたい投資家は積極的な売買を手控えるだろう。

 7日のNY株式相場はダウ平均が続落し、ハイテク株主体のナスダック総合は3日ぶりに大幅反落した。エヌビディアが上場来高値を更新後に利益確定売りに押され大きく反落し、メガ・キャップに売りが広がった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は中国インターネットサービス大手のテンセント(00700)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)、保険株のAIAグループ(01299)が香港終値を下回った半面、中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)、英金融大手のHSBC(00005)が上回って終えた。
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