19日香港株=軟調か、米国の25年利下げは年2回の見通し

 19日の香港市場は前日のNY市場が大幅下落した流れを引き継ぎ軟調に推移するか。注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)では、政策金利が市場予想通りに0.25%引き下げられたものの、2025年の利下げ回数の見通しが従来の4回から2回に修正されたことが嫌気された。

 一方、中国景気の先行き不安は強いものの、中国政府が内需拡大に向けて財政支出を拡大するとの期待が引き続き相場の支えとなりそうだ。ただ、香港市場では24日後場から26日までクリスマスで休場となることから、持ち高調整の動きが広がる可能性もある。

 18日のNY株式相場は急落。ダウ平均はFOMC結果公表前に239米ドル高まで上昇する場面もあったが、タカ派的な金利見通しを受けて急落し、1123.03米ドル安(-2.58%)とほぼ安値圏で終了。10営業日続落となり、1974年以来、50年ぶりの長期続落を記録した。S&P500とナスダック総合もそれぞれ2.95%安、3.56%安とともに大幅に2日続落。一日の下落率はS&P500が8月5日以来、ナスダック総合が7月24日以来の大きさとなった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、美団(03690)やテンセント(00700)、アリババ集団(09988)、HSBC(00005)がそろって香港終値を下回って引けた。

(小針)
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