16日香港株=続伸か、米CPI受けFRBの利下げに期待

 16日の香港市場は、前日の米株高の流れを引き継いで続伸か。15日発表の米12月消費者物価指数(CPI)でコア指数が市場予想を下回ったことで、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待が再び高まるだろう。米インフレ再燃懸念が後退するなか、15日のNY債券市場で長期金利の指標となる米10年物国債利回りは前日比0.14%低い4.65%で終えた。イスラエルとイスラム組織ハマスが15日にパレスチナ自治区ガザでの戦闘停止で合意したことも支援材料となりそうだ。

 もっとも、買い一巡後は中国の経済指標を見極めたいとして様子見ムードが広がる展開があり得る。中国国家統計局が17日に2024年10-12月期の国内総生産(GDP)速報値や、12月の小売売上高と鉱工業生産などを発表する。

 15日のNY株式相場は大幅高。ダウ平均とS&P500がともに3日続伸し、ハイテク株主体のナスダック総合は6営業日ぶりに反発した。発表がスタートした大手銀の第4四半期決算が予想を上回り、センチメントの改善につながった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、ネット株のアリババ集団(09988)とネットイース(09999)が香港終値を上回る一方、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)が下回って終えた。

(小針)
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