今日の株式見通し=軟調か 関税リスクを警戒して米国株は下落

 東京市場は軟調か。米国株は下落。ダウ平均は478ドル安の41433ドルで取引を終えた。トランプ大統領が自身のSNSでカナダの鉄鋼とアルミニウムの関税を25%から50%に引き上げると表明。関税に対する不透明感から幅広い業種が売りに押された。エヌビディアなど半導体株の一角には買いが入っており、ナスダックは小幅な下げにとどまった。ドル円は足元147円90銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて235円安の36525円、ドル建てが230円安の36530円で取引を終えた。

 米国株の弱い動きが続いており、日本株も警戒売りに押されると予想する。きのうの日経平均は一時4桁安となったところから引けでは235円安まで戻しているだけに、下値では買いが入るとみる。ただ、本日の米国では2月の消費者物価指数(CPI)が発表される。結果次第では米国でインフレに対する警戒が再燃するリスクもあるだけに、注目指標を前に売買自体が手控えられやすい。水準を切り下げて始まった後は、マイナス圏で様子見姿勢の強い地合いが続くだろう。日経平均の予想レンジは36400円-36850円。
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