東京外国為替市場概況・12時 ドル円、失速

 19日の東京外国為替市場でドル円は失速。12時時点では149.42円とニューヨーク市場の終値(149.27円)と比べて15銭程度のドル高水準だった。昨日海外市場の下落幅を取り戻す動きは東京仲値付近でつけた149.64円までで一服。時間外取引の米10年債利回りが4.3%を目前に上昇を小休止させたことも、ドル買い・円売りの流れを滞らせた。日銀が市場予想通り現状の金融政策維持を発表したタイミングで149.50円前後へ戻したものの再び下値を探り、朝方からのレンジ下限に近づく149.22円前後まで一時下振れた。

 ユーロ円は頭打ち。12時時点では163.50円とニューヨーク市場の終値(163.39円)と比べて11銭程度のユーロ高水準だった。仲値にかけたドル円の上昇一服後はクロス円の円売りも落ち着いた。ユーロ円は日銀の金融政策発表後の円相場の振れにともない、163.27円まで下値を広げる場面があった。

 ユーロドルは下げ渋る。12時時点では1.0941ドルとニューヨーク市場の終値(1.0945ドル)と比べて0.0004ドル程度のユーロ安水準だった。対円でのドル買い一巡を手掛かりにユーロ高・ドル安方向へ戻した。小幅に下落した値幅を縮小して一時1.0945ドル前後とNY終値水準まで戻し、早朝のレンジ上限1.0947ドルに一時接近した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.20円 - 149.64円
ユーロドル:1.0932ドル - 1.0947ドル
ユーロ円:163.27円 - 163.68円

(関口)
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