ニューヨーク外国為替市場概況・24日 ドル円、3日続伸

 24日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3日続伸。終値は150.70円と前営業日NY終値(149.32円)と比べて1円38銭程度のドル高水準だった。3月米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は49.8と予想の51.8を下回ったものの、サービス部門PMI速報値が54.3と予想の50.8を上回ると円売り・ドル買いで反応。19日の高値150.15円や5日の高値150.18円を上抜けると上昇に弾みが付き、1時前に一時150.76円まで上値を伸ばした。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.33%台まで上昇したことも相場の支援材料。
 週足の一目均衡表雲上限が位置する150.77円がレジスタンスとして意識されるといったんは上昇が一服。150.49円付近まで伸び悩む場面もあったが、下押しは限定的だった。

 ユーロドルは小幅ながら4日続落。終値は1.0801ドルと前営業日NY終値(1.0818ドル)と比べて0.0017ドル程度のユーロ安水準となった。米サービス部門PMI速報値の上振れをきっかけに米長期金利が上昇すると全般ドル買いが進行。1時30分過ぎに一時1.0782ドルと日通し安値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時104.44まで上昇した。
 ただ、トランプ米大統領が「関税で多くの国に猶予を与えるだろう」と発言すると、市場の過度な警戒感が和らぎ1.0813ドル付近まで下げ渋った。
 なお、トランプ米大統領は4月2日に導入するとしている相互関税について「柔軟性がある」との認識を前週末21日に示していたほか、複数の米メディアは「相互関税」について「対象国が絞り込まれる可能性がある」と報じていた。

 ユーロ円は続伸。終値は162.78円と前営業日NY終値(161.55円)と比べて1円23銭程度のユーロ高水準。ドル円の上昇につれた買いが優勢となり、5時30分前に一時162.83円と本日高値を付けた。ダウ平均が一時650ドル超上昇するなど、米国株が堅調に推移したことも円売り・ユーロ買いを促した。

本日の参考レンジ
ドル円:149.02円 - 150.76円
ユーロドル:1.0782ドル - 1.0858ドル
ユーロ円:161.10円 - 162.83円

(中村)
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