今日の株式見通し=軟調か 米国株は自動車関税を嫌気して下落

 東京市場は軟調か。米国株は下落。ダウ平均は155ドル安の42299ドルで取引を終えた。トランプ大統領が輸入自動車に25%の追加関税を課すと発表したことが嫌気されて、GMやフォードなど自動車株が大幅安。指数はプラス圏に浮上する場面もあったが、景気減速に対する警戒からマイナス圏で推移する時間が長かった。ドル円は足元151円00銭近辺と円安に振れている。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて15円安の37395円、ドル建てが65円高の37475円で取引を終えた。

 配当落ち分が300円程度あり、3月SQ以降発生していたCME225先物とのかい離は、理論上は本日解消されることになる。その影響は割り引く必要があるが、米国株が弱かっただけに、全体的に買い手控えムードが強まるだろう。米国では自動車株のほか、エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイセズなど半導体株も弱かった。日本株はきのう先んじて自動車関税を理由に下げている分、実質的には小幅安にとどまるとみるが、円安でも自動車株は買いづらく、半導体株も引き続き嫌われそうで、上値の重い地合いが続くと予想する。日経平均の予想レンジは37250円-37650円。


(小針)
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