ユーロドル、トランプ関税などに備えOPが増える

 先週ユーロドルは1.07ドル前半まで弱含む場面もあったが、底堅さを確認した後は再び1.08ドル台まで戻している。3月25日時点でのIMMシカゴ筋のポジションを見てもわかるように、ユーロやポンドは徐々に買い持ちポジションを積み増している。

 オーダーを見ると、先週27日につけた安値1.0733ドルを下抜けると多少ストップロスも散見されるが、すでに先週末28日安値1.0765ドル近辺や1.07ドル半ばは買いが優勢。1.07ドル前半もストップロスと同程度の買いが見えるだけでなく、トランプ関税が発動された後の相場の急変に備えてか1.07ドル前半から1.0700ドルの間には満遍なくオプションも仕込まれている。よって、仮に下落した場合にはオプションに絡んだ買いも出てきそうだ。

 一方、1.0800ドル台は1.0800ドルに本日から来週までの間のオプションカットが多数ある。上述の米国の関税発動や週末の米雇用時計への備えもできているように見える。また、今月24日以後は1.08ドル半ばから上が重くなってきていることもあり、上昇局面では売りを逃さないように売りオーダーも徐々に増えてきている。
 

(松井)
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