ニューヨーク外国為替市場概況・31日 ドル円、小反発

 31日のニューヨーク外国為替市場でドル円は小反発。終値は149.96円と前営業日NY終値(149.84円)と比べて12銭程度のドル高水準だった。日本時間夕刻に一時148.70円と日通し安値を付けたものの、欧米市場では買い戻しが優勢となった。
 3月米シカゴ購買部協会景気指数が47.6と予想の45.0を上回ると、4.18%台まで低下した米10年債利回りが4.25%台まで上昇し、全般ドル買い戻しが先行。一時は430ドル超下落したダウ平均が持ち直し、560ドル超上昇したことも相場を下支えした。3時30分前には一時150.27円と日通し高値を更新した。

 ユーロドルは3営業日ぶりに小反落。終値は1.0816ドルと前営業日NY終値(1.0828ドル)と比べて0.0012ドル程度のユーロ安水準となった。米関税政策の不透明感に加えて、欧州経済の先行き懸念がくすぶる中、欧州株相場が軟調に推移するとリスク・オフのユーロ売り・ドル買いが先行。米シカゴPMIの上振れもユーロ売り・ドル買いを促し、24時前に一時1.0784ドルと日通し安値を更新した。
 ただ、前週末の安値1.0765ドルが目先サポートとして意識されると下げ渋った。「欧州中央銀行(ECB)内では4月の金利据え置きを受け入れる用意のあるメンバーが増えている」との一部報道も買い戻しを誘い、1.08ドル台前半まで下値を切り上げた。

 ユーロ円は小幅続落。終値は162.21円と前営業日NY終値(162.25円)と比べて4銭程度のユーロ安水準。日本時間夕刻に一時161.05円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。ドル円の上昇やユーロドルの下げ渋りにつれた円売り・ユーロ買いが出た。大幅安で始まった米国株相場が底堅く推移したことも相場の支援材料となり、アジア時間早朝に付けた162.28円を上抜けると一時162.48円まで上値を伸ばした。

本日の参考レンジ
ドル円:148.70円 - 150.27円
ユーロドル:1.0784ドル - 1.0849ドル
ユーロ円:161.05円 - 162.48円

(中村)
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