8日香港株=神経質な展開か、トランプ関税を巡る混乱続く

 8日の香港市場は神経質な展開か。ハンセン指数は前日に13.22%(3021.51ポイント)安で終え、過去最大の下落幅を記録した後とあって、自律反発を狙った買いがある程度相場を支えるだろう。ただ、トランプ関税を巡る混乱が続くなか、積極的にリスクを取る動きは限られると予想する。

 トランプ米大統領は7日、自身のSNSに中国が8日までに34%の追加関税を撤回しない場合、「米国は中国に対し、9日からさらに50%の追加関税を課す」と投稿した。米中の応酬が一層激化することが懸念される。また、CNBCはトランプ大統領が中国を除くすべての国を対象に90日間の関税停止を検討していると報じたが、ホワイトハウスはその報道を「フェイクニュース」だと否定した。

 前日のNY市場で関税を巡る情報が錯綜し、ダウ平均が乱高下した。朝方は1703米ドル安まで下落したが、一時892米ドル高まで急反発し、349.26米ドル安で終えた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は3営業日ぶりに小反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、主力株では美団(03690)、テンセント(00700)が香港終値を下回った半面、HSBC(00005)、アリババ集団(09988)が上回って引けた。
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